デザイナーココだけのおはなし。 > 第二弾「アーブル」 |
普段は聞けないデザイナーの思いやこだわりが詰まった商品開発の裏側をお届け。
第2弾は天然木ブローチが目を引く財布のシリーズ、ナチュラルテイストな「アーブル」を深掘りします。
経済や流行など、日常ではさまざまなものが目まぐるしく姿・形を変えていくなかで、変わらないモノや安心感を与えるモノとは何だろうと考えていたときに思いついたのが“自然”でした。
心穏やかになる木々の緑、時間によって移りゆく空模様、長い年月が生み出した石や鉱物...、自然が生み出す姿は、私たちに感動や安らぎを与えてくれます。
だからこそ、「アーブル」シリーズでは、夕焼けやくるみ、ウグイスなど、自然からインスピレーションを受けた色をチョイスしました。
綺麗な発色でありつつも、革の風合いを生かすことにこだわり、カラーもオリジナルで製作。
革のナチュラルな風合い・触り心地と、自然を感じる優しいカラーで、お財布を持つ方が少しでも、ほっこりと 暖かい気持ちになっていただけたら嬉しいです。
革は国内トップの皮革製造産地である、兵庫県姫路市にあるタンナー(皮を鞣して、鞣し革にする製革 業者)にお願いしました。
自然なシボ(革の凹凸状のシワ模様)を表現するため、革を作る段階で一度水に濡らし、熱を加えながらシボを立たせる“ヒートドラム加工”を採用。
それにより、革の繊維がぎゅっと縮まり、立体的なシボを生み出すことができました。
また下地にオイルを加えることで、しっとりと手に なじむ触り心地になりました。
つるんとした丸みやDakotaのロゴの細い線を綺麗に入れるため、工場探しにも奔走しました。
ようやく出会えたのは、将棋の駒の名産地である山形県天童市の加工場。
こちらの加工場では、将棋の駒はもちろん、木工小物や家具部材など、長年幅広く製作されています。
そのため機材もノウハウも十分にあり、ブローチの なめらかな丸みや、細かいDakotaロゴを完璧に再現していただけました。
ブローチの形は、Dakotaの“D”をイメージしています。
木の種類にもこだわりました。
ブローチにするには、丈夫でないといけないので、家具にも使用されているウォルナットとブナを選びました。
スマートフォンと重ねて持っても違和感がなく、女性の手に収まるコンパクトなサイズ感にするために、何度も図面を引き直しました。
横幅がありすぎるとお札が取り出しにくいという意見を受けて、札口を親指の形にくり抜いて開きやすい仕様に。
指を引っかけられるので、小さな女性の手でもめくりやすい形になっています。
カード収納枚数も自慢のポイント。
財布を開いた面にカード段を5つ、さらに隠しスペースとしてお札入れの中にも2つカード段をつけました。
その他にもフリーポケットを3つ配し、コンパクトながらもカード収納がしやすいデザインにしたので、ぜひ手に取って、こだわりを感じていただきたいです。
ナチュラルな天然素材の良さを生かし、“ありのまま”をデザインするDakotaのブランドコンセプトを体現したような「アーブル」シリーズ。
ナチュラルな素材の風合いや、自然を連想させるカラーリングをお楽しみください。
ぜひ、商品ページもチェックしてみてください。
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