デザイナーココだけのおはなし。 > 第一弾「カバロ」 |
普段は聞けないデザイナーの思いやこだわりが詰まった商品開発の裏側をお届け。
第1弾は軽やかに走る馬たちをユーモラスに表現した、型押しのシリーズ「カバロ」にフィーチャーします。
「CAVALLO」はイタリア語で「馬」という意味。
長年ブランドアイコンとして使用してきた”馬蹄モチーフ”になぞらえて、バッグと財布共同で馬をテーマにした絵柄で進めることになりました。
馬は古くから農業や商業などで活躍し、人間の生活に欠かせない大切なパートナーであったことから、収入やご利益など“幸せ”を運んでくれる存在と言われています。
また、馬の蹄(ひづめ)を保護するために装着する“馬蹄”は、西洋では玄関に飾ると魔除けになると信じられてきました。
上向きの馬蹄は「幸せを受け止める」という意味があります。
ラッキーモチーフでもある馬蹄と飛躍の象徴でもある馬のモチーフで、ハッピーなムードが伝わる柄ができたらという思いで製作しました。
「カバロ」の最大の特長は、ぷっくりと浮き上がった絵柄。
通常の型押しは、上の版のみで押し、押したところが凹んで柄が見えます。
しかし今回は、上下から革を挟み込むように版を押し、絵柄だけが立体的に浮き上がる「逆版」という技法を用いました。
型押しをすると革は硬くなりますが、モチーフ部分だけの型押しなので、革の柔らかさや風合いが最後まで残る、優しいタッチ感のシリーズとなっています。
ほのぼのとした暖かいムードを出すため、手描きで柄をおこした後にはさみで切り抜いた切り絵を原画にしました。
こうすることで、手描きの線の要素が削ぎ落とされ、すっきりとした素朴な絵柄になったと感じています。
引き手の形は、蝶々が羽を開いているような立体的な形にしたことで、持ちやすく、アクセントに。
表面には馬柄、裏面には馬の大好物のにんじんを小さく入れてみました。
にんじんを追いかけて馬達が走っているような...、ちょっとした遊び心もこだわりです。
定番のキャメル・人気のグリーンに加え、財布チームからの提案でコーラルピンクも仲間入り。
バッグでも持ちやすい、クラシックなくすみピンクを採用しました。
財布は鮮やかな色も人気ですが、バッグの場合鮮やかすぎると服装が限られることもあるので、コーディネートしやすいよう落ち着いた色合いの革を厳選しました。
ファスナーテープの色もコミュニケーションを重ね、各チーム納得の仕上がりに。
デイリーに使っていただきたかったので、柄の面積が大きくならないよう小ぶりのデザインにしています。
長財布がしっかり入る収納部分は2層に分かれているので、整理がしやすい仕様に。
ショルダーをつなぐ金具にあしらった、小さな星のモ チーフが密かなお気に入り。
財布とバッグをおそろいで持つのもオススメです。
Dakotaらしいクラフト感のあるほっこりムードが感じられる「カバロ」シリーズ。
デイリーに使えるショルダーバッグやいろいろな形のお財布を取りそろえているので、ぴったりのタイプを探してみてはいかがでしょうか。
ぜひ、商品ページもチェックしてみてください。
⧉ このシリーズを見る