職人の手仕事を知る > がま口財布編 |
どこか懐かしさを感じるレトロなデザインや
ワンタッチで開け閉めできる使いやすさなどで人気を集めているがま口タイプのお財布。
パチン!と小気味よい音が魅力のがま口についてご紹介します。
てっきり日本古来の物のようなイメージがある「がまぐち」ですが、そのルーツは、実は200年以上昔のヨーロッパ。 弊社の「袋物参考館」には、当時の女性たちが社交の場に持ったであろう、がまぐちのパーティバッグが残っています。ビロードや刺繍やビーズで飾られた、繊細なパーティ バッグたちは、今見ても本当に可愛らしくて素敵です。
江戸時代後期の開国に伴い、限られた上流階級の人々によって、洋装が広まっていったように、がまぐちも西洋の新しい技術として日本に入ってきました。 しかし、「がまぐち」の本格的な量産が始まったのは、戦前から戦後のこと。戦後しばらくは、作られるバッグや財布のほとんどが「がまぐち」タイプだったようですよ。
つまみの付いた金具のことを、口金と言います。口金には、サイズや形状、機能によってそれぞれ呼び方が付いています。 1番上の口金は、1組の口金の中にもう一組口金があることから、親子がまと呼ばれています。 ちなみに・・・ガマガエルのように大きな口を開くことから、「がまぐち」と呼ばれるようになったそうですよ。
これらは財布本体に口金をはめる時に使う道具類。 口金専用の「ヤットコ」と呼ばれる工具を使います。 紙をねじって作ったこよりを「ヤットコ」で押し込んで口 金を固定します。
まず、口金の内側に接着材を付け財布本体を固定します。 そして口金と本体の隙間をこよりで埋めていきます。 工具で口金がキズ付かないよう、しっかり丁寧にこよりを押し込みます。 これらの作業はすべて職人の手仕事によって仕上げ られています。
Dakotaの財布シリーズに欠かせない、がま口二つ折り財布。小銭の出し入れがしやすく、収納力も抜群ながら、比較的スリムなフォルムなのも人気の一つ。女性らしい柔らかな印象を与えてくれる口金のつまみが目を引きます。
» この商品を見る熟練の職人が仕立てた、上品でモダンながま口ウォレットシリーズ。天溝押口という特別な口金を使った、シンプルで上品なお財布です。天溝がま口の仕立ては難しく、熟練した職人の技術が必要とされます。そして、つまみ部分のない押口という構造は、見た目のスマートな印象だけでなく、押すだけでパチンと開け閉めできる、実用性も兼ね備えたデザインです。
» この商品を見る